リノベーションという言葉と同時に連想するのが「リフォーム」でしょう。では、これらは何がどう違うのでしょうか？
 
リフォームとは
マイナスの状態のものをゼロの状態に戻すための機能の回復という意味合いで、例えば、外壁や屋根の塗り替えや、キッチンや浴室の交換、壁紙クロスの張り替えなどがそれに当たります。
 
リノベーションとは
・デザイン性
・機能性
・間取りや住まい方　等
マイナスの状態をゼロに戻す以上に、今までにない付加価値をつけて、住まいを根底から変えてしまうもの。リノベーションなら、表面上の劣化を直すだけでなく、構造上の問題も解消できたり、使い勝手なども大幅にUPさせることが期待できるものです。

まず、リノベーションのメリットとして
①間取り　デザイン　設計が自由にできる。
マンションでも戸建て住宅でも、構造上何でもできるわけではありませんが、概ねの場合新しいお住まいに期待するデザインや間取り、ライフスタイルを実現するにあたって必要なデザインや間取りの変更などが自由に思い通りに実現できます。
 
②住みたいエリアから物件が選ぶ選択肢が増える
新築に限って住まいを探す場合と、中古住宅まで視野に入れた住まい探しの場合では、同じエリアにより沢山の選択肢が増えるものです。住まいの広さに加え、駅近、お子様の学校、近所の環境、駐車場、交通機関の兼ね合い…、お住まい探しには様々な条件や要望があるはずです。これらを実現させる選択肢が確実に増えることも、中古＋リノベの魅力です。
 
③新築と比べ、コストをおさえることができる
新築に比べて、中古＋リノベーションという選択肢を選ぶことで、予算も押さえることが可能になります。当然、中古住宅の築年数等の劣化などは良く判断し住まいを選ぶ必要がありますが、築20年程度の物件であれば耐震性なども問題ない場合も多く、資産価値としても評価額は抑えめになっているので、コスト面でも魅力です。

①築年数によっては、耐久性などの不安も…
築古物件については、現状の建築基準法に沿っていない建物もある為、耐震性に問題があったり、新築時の施工不良なども可能性としてはあります。特に戸建て住宅購入を希望される方は、物件内覧の際など事前に建築のプロなどにご相談いただいた方はよいのではないでしょうか？
 
②入居までに時間がかかること
中古のマンションや戸建をただ購入する場合には、物件購入から引き渡し～入居に至るまで、リノベーションの設計や施工など時間がかかります。
事前打ち合わせについても、それなりのこだわりを持って進めようとするならば、建築士などとの相談も回数や時間をかけて何度か行う必要がありますので、それなりの時間は必要。ケースにもよりますが、通常は打ち合わせだけでも1.5～2か月の時間を要することが一般的。大切な住まいを理想的なカタチに仕上げるためです。ここは妥協してはいけません。
 
また、リノベーションも規模によりますが、全面リノベともなると、1.5～2か月はかかるものです。部分的なリフォームなら1～2週間程度で終了しますが、建物をまるごと作り変えるリノベーションの場合はこれくらい必要。
 
つまり、設計期間や施工まで含め3～4カ月くらいはみておく必要があります。